2007年11月13日

神奈川オープン第5戦


・神奈川オープンより第5戦


  A B C D E F G H
1++++++++
2++○●++++
3+●●●●+++
4●●●●○●++
5++○○○●++
6++○○○+++
7++++++++
8++++++++

黒 ST三段  
白 田中(二段) 白番

STさんとは初対面だったのだが、どうもそんな気がしないような雰囲気があって楽しい対局になった。しかしその声といい口調といい、私の天敵ランキング第1位のO栗三段を連想させるものがあって、私が白番になってしまったら岩崎流を打たれるのではないかとヒヤヒヤしていた。7手目で黒F4に打って来た時はちょっとホッとしたのだが・・・・
さて、上図までお互い最善進行で、ここで私の頭の中には8月の三河オープンでのSん四段との対局がフィードバックされていた。そう、ここまで来たら田中定石発動のチャンスである。ちょっと考えて決断し、白G6に打った。


  A B C D E F G H
1++++++++
2++○●+○++
3+●●●○+++
4●●●○○●++
5++○●○○++
6+●●○○+○+
7+++●○+++
8++++++++

黒 ST三段  黒番 
白 田中(二段)

田中定石を打つためには、ここで相手が最善手F6を打ってくれる人だということを見極めなければならない。STさんはここまで3勝1敗、全て黒番で、しかも私が2手目で斜めに打ったのを見て、ここまでの相手はみんな縦に打ってきたので得意の斜めが来て嬉しいと言っていたほどなので、当然ここでも最善のF6を打ってきた。ここで私はA3と打ち、下図の局面。


  A B C D E F G H
1++++++++
2++○●+○++
3○○○○○+++
4●○●●○●++
5++○●●●++
6+●●●●●○+
7+++●○+++
8++++++++

黒 ST三段  黒番 
白 田中(二段)

ここでの最善は黒A5。しかし、実際にはここに気づかずにF3に打ってしまうのが田中定石の狙いである。黒F3と打つと、次の白E2が好手なのである。もっとも、ここから先の研究を怠っていたために、優勢を少しずつ詰められてしまった。そして迎えた問題の局面(下図)。


  A B C D E F G H
1++○○○○++
2++○○○○++
3○○○○○●●●
4○○●●●●●+
5○●●●●●++
6+●●●●●○+
7+++●○+++
8++++++++

黒 ST三段 
白 田中(二段) 白番

ここでの構想は、白のG6の石を消してからA6に打ちたいというものだったが、この考えがすでに間違っていたようだ。ここで打ったH5が敗着となった。以後、H4H2H6となって盤面を見てみると


  A B C D E F G H
1++○○○○++
2++○○○○+○
3○○○○○○●○
4○○●●●●●○
5○●●●●●+○
6+●●●●●●●
7+++●○+++
8++++++++

黒 ST三段  
白 田中(二段) 白番

確かにここでA6と打てば黒H1白A7で黒はG1に入ることができない。しかし左上の4個空きで3手稼がれてしまうので、最初の構想を断念。結局この時にH5と打ったことを悔やんでも後の祭りであった。泣く泣くH7と取ったのだが、これが最善であったもののゼブラ評価値はー8、A6だったらー10だった。


  A B C D E F G H
1++○○○○++
2++○○○○○○
3○○○○○○○○
4○○○●○○○○
5○●○○●○○○
6+●○●○○○○
7++○○○○+○
8++○+●●●+

黒 ST三段  黒番
白 田中(二段)

ここはもう黒A2しかない局面であるが、もう負けだぁと思いつつもこっちは考える必要のほとんど無い局面で、STさんはかなり時間を使ってじっくりと考えていた。結局最後まで双方最善で、30−34で敗戦。

posted by たなか@とうかい at 22:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 別に斜めが得意とかってわけではなく、斜めの対局ができて(それまで縦ばかりだったので)嬉しかったんですよ。

 3つ目の図のところでかなり悩んでてA5も考えてはいたのですが白にB5と打たれたあとに切り返すことができないと思ったので却下しました。
しかしあとでゼブ山さん(ゼブラのことを池袋練習会の間でなぜかこうよばれています・・・。)に聞いたところA5−B5のあとにE2が意外と利くらしいですね。(もっともE2なんてあの時にはとても打つ気にはなれませんでしたが、F3が打てなくなってしまうので・・・)

 問題の4つ目の盤面のところで多分h5に打ってくるんだろうなと思いつつももしG7とボスられたりしたら(ボスる=Xを打つ)どうしようとか思ってました・・・。(次に黒がF7打たないと白にF7打たれてしまうし、F7を先に打っても壁ができてしまうだけだしなんか戦いにくいような感じがしました・・・。)

 最後の盤面の時にこっちのほうが優勢とは思ってはいたものの、なんか石があまり稼げなさそうに見えてこりゃちゃんと数えたほうが良さそうだと思ったのでじっくり数えていました。
 
 しかしこの対局すごく楽しかったけどじっくり考えさせられてものすごく疲れました・・・。
Posted by ST at 2007年11月13日 23:48
いつも楽しく読ませて頂いております('-')ノ
対局中の思考過程までリアルに描写されておられるので、色んな人のためになっていると思います。

で、恐縮なのですが、一つだけリクエストが
あります。
より見やすくするために、フォントを変えて
盤面を正方形にして頂けたら嬉しいのですが・・・。
ブログの仕様上、フォントの変更が不能で、
仕方なく長方形にされているのだとしたら、
ごめんなさい、流してください(-_-)

では、失礼しました。

Posted by すりっぱ at 2007年11月14日 19:24
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