2012年06月06日

かわさきオープン6回戦を超細かく振り返るA


今日は昨日の続きについて書かせていただきます。かわさきオープン6回戦です。

120603K原11.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

昨日のブログでは白C1に黒がB1と取ったということまで書きました(上図)。ここでは当然、白にはH5という手しか無いわけですが、それでは次に黒はどこに打ってくるのか?ということを昨日の最後の局面で白C1と打つ時点で考えるわけです。すると、黒にもF3以外に有力な手が無さそうなので、さらに先を考えることになります。

120603K原12.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

ここでブラックラインが通ったわけですが、右上でH1のマスが1個空きで残る形でラインを通された場合でも、最悪左下でなんとかなると思っていました。ここでは白G3という手も有力なのですが、C3の石を白にしたくないイメージが頭の中にあったので却下。白F1黒G1白F2という進行について頭の中で検討してみました。(下図)


120603K原13.png
黒 K原さん   黒番
白 田中(四段) 

こうなると黒も難しいところですよね。私はこうなった場合、黒は右上の6個空きには打ってこないだろうと思っていました。私が考えていたのは上図からの黒F8です。これは次に白がE8とつけても黒D8で斜めが返らないからですが、対して白もまだF7に打つ手が残っているので、まぁ何とかなるんじゃないか、という感じですね。ここまでの読みを昨日の最後の盤面で白C1と打った時点で頭の中でまとめていたのですが、実戦では上図までは読み通りだったものの、ここでK原さんは私の予想に反して黒H4と打ってきました。(下図)


120603K原14.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

では何故私が黒H4は無いだろうと思っていたかというと、ここから白H3と打つと黒はさすがにH2と取るだろうし、次の白G3に対しても黒はG2と打つくらいしか手がないからです。実戦もそのように進みました。


120603K原15.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

対して白もB2に打ちこみました。もちろん、次に黒がどのような手を打ってくるのか、いろいろ考えた上で打ちました。(下図)


120603K原16.png
黒 K原さん   黒番
白 田中(四段) 

ここで黒が打てるのは5ヶ所だけですが、C8は論外、D8とF7も多分無いだろうと思い、あとは確実にラインを切るためにE8と打つか、すぐにラインを切らずに様子を見ながら自分のラインを守るためにF8と打つか、どちらかだろうと思いました。しかしこの時点で考えた結論としては黒E8なら白F7でラインを切り、黒A1に白A8と打つことで黒A7を強制出来るので、まず大丈夫だろうと読んでいました。しかしながらこの進行は突き詰めていくと非常にケアが必要な個所が多く、そして白だけでなく黒も難しくてミスをしてしまいがちな局面へと続いています。実戦ではK原さんは黒F8と打ってきて、これが結果的には敗着になりました。黒F8に対して白E8は絶対の手で、これは次に黒C8と離して打たれても白F7でラインを切ることが出来るので、黒はD8と取るしかないようです。(下図)


120603K原17.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

ここでの白F7も絶対ですが、次に黒がG7とG8のどちらに打ってくるか検討してみました(検討したのはこの局面になるよりも前の時点ですが)。恐らく黒は確実にラインを切るためにG7に打ってくると思っていたのですが、これだと以下白H8黒G8白A7黒A1白C8で左下の2個空きで手止まりを打った後にさらにH1とH7を連打することが出来ます。G8の場合も読んでいましたが、実戦がG8だったので次の図で。


120603K原18.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

ここはもうある程度オセロが打てる人だったら分かりやすいと思います。白A7と打ってさらに左下が3個空きなので、ここで手止まりを打てばブラックラインも切れるしH8も取ることが出来るので全く問題無いですね。


120603K原19.png
黒 K原さん
白 田中(四段) 白番

と思っていたら上図に石損の罠が待ち構えていました。私が打った白C8黒A8白B8というのは2石損の手で、ここは白B8から打つのが良かったみたいです。こんなの、2石差局面とかで必死にカウンティングするような試合じゃなかったら気が付かないですよね。。。。。(泣;
最終的には35−29で勝ちました。


自分が考えたことを文章にするのはなかなか難しいものですね。何だか試合の時にはもっといろいろなことを考えていたはずなのですが、それを伝えようとすると自分の読みが本当はどこまで確信を持って考えていたのか、曖昧な部分があまりにも多くて、読みの中にどこかしら運の要素が入っていたのもまた事実だと思います。完璧に打てるようになりたいと思う反面、いつまでも完璧に届かない奥深さをオセロというゲームに求めたいという気持ちを、いつまでも忘れずにいたいものです。
素晴らしい試合は1人だけでは出来ません。今回、このようなベストゲームが生まれたのはK原さんという素晴らしいオセロプレーヤーと対戦出来たからです。K原さんには本当に感謝しています。K原さんはこの大会で2級を取得して喜んでいらっしゃったのですが、その強さで2級だと反則ですから早く七段になって私に伏石して下さいね〜♪
posted by たなか@とうかい at 23:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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